「奈々さん、聞いてくださいよ~」


「え?」



キャストから声をかけられて、私は振り向いた。


んー…名前わからない。


ごめんなさい!


「コイツ、俺のパンツ返してくれないんすよ」


「ぱ、パンツ・・・」


「ちょ、ちょっと!奈々さんに変なこと言わないでくださいよ!いいじゃないですか、パンツの一枚や二枚!」



コイツと言われたのは葵だった。