「怜音さんは、ずっと頂点を走ってる人ですから。

どこかで気の抜けるところが必要だと思ってたんですよ。

僕とか、保っちゃんとか、キャストの中にも怜音さんが世話してるヤツたくさんいるし、

一人でみんなの未来しょいこんで、大丈夫かなってときどき思うんですよね」


「はい…」


私もそうだ。


私の夢を応援したいと言ってくれた怜音。


私のようなしがないバレリーナを、何の見返りもなく世話してくれている。