舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「寝よっか。もう遅い」



「うん…」


怜音に手を引かれ、ベッドに足を運ぶ。


だけど、私の足は震えていた。


怜音は布団をめくって私を座らせると、気まずそうに微笑んだ。



「Tシャツかなんかに着替えるか。そのままだと寝にくいだろ?」


「う、うん…」



怜音はクローゼットを開けて、一枚Tシャツを出すと、私にそれを投げた。