舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「奈々、結局留学諦めたんだ」



「諦めたっていうか、最初から考えてなかったから。もう20歳にもなっちゃうし」



レッスンの帰り、駅までの道のりをてっちゃんと歩いていた。



「でも、高校の時向こうから推薦来てたんだろ?コンクールでいい成績も残してたし、行けばよかったのに」




「そう簡単にいけないでしょ。くららさんとは違うし、私」



「まぁ…な」