舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「おめでとう、この部屋に入る第一号の女子」


嘘つけ。


絶対そんなことない。


だって、怜音にはいっぱい太い客もいるし、プライベートで遊ぶ女の子もいるはず。


わかってるけど、私は何も言わず笑顔で怜音の顔を見上げた。


怜音はポンと私の背中を叩くと、白い玄関に靴を脱いで、さきに部屋の中へ入って行った。


私もヒールを脱いで、素足のままぺたぺたと怜音の背中を追った。


廊下の奥は広いリビングで、壁は180度ガラス張り。


夜景が広がっていた。


リビングといえども左手に大きなベッドがあり、右手にはアイランド型のキッチンもある。


そういえば、歩いてきた廊下にドアはなかった。