舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「変なこと聞くけど、一人暮らしだよ…ね?」


「ん?うん…んぁー…一人でもないような、一人なような」


鼻の頭をかきながら苦笑いを浮かべた怜音に私は青ざめた。


一人じゃないって!


ときどき女が来るとか…?


まさか実は子持ちのバツイチで、子供が遊びにきちゃうとか?!


妄想を繰り広げる私をよそに涼しい顔で怜音はエレベーターを降りた。


「ここでーす」


黒いドアに鍵を差し込み、怜音はドアを開いた。


想像通りで、逆にびっくりする。


まぁ、怜音みたいなホストは一握りなのだろうが、イメージ通りの高級マンションで、やっぱり住む世界が違うと思い知らされた。