舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「こんばんは」


「あ…こんばんは!」


白い車の主は涼介だった。



窓を開けた涼介に挨拶をして、私と怜音は後部座席に乗り込んだ。


「悪いな、涼介」


「いえ。この時間は暇してるんで。ちょうど葵と一緒だったんですよ」


いつもボーイ姿の涼介しか見たことがないから、普段着は新鮮に見えた。


普通にTシャツにジーパンを履いた涼介は、大きなセダンを颯爽と運転し、街をすり抜けていった。