舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「転ぶなよ?大事な足なんだから」


「そう言いながらこんなに高いヒール履かせたのは怜音だけどね」


「はは。そりゃそうだ」


ふかふかの絨毯に足を取られそうになりながら、怜音とともに店を出た。


「髪型は…」


怜音は私の髪を触りながらにっこり微笑んだ。


私はその笑顔にいやな予感を抱きながら、苦笑いを返した。


「よし、すぐそこに知ってる美容院があるから行こう」


そう言って歩き出す怜音に、私はまたため息を漏らすのだった。