舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「着替えなくていい。ちょっと出ておいで」


怜音に手を引かれて、用意された黒いヒールを履いてフィッティングルームの外へ出た。


今着ているのは黒のシフォンドレス。



ふわふわ揺れるドレープが、歩くたびに光の加減で色が変わる。



「よし。じゃあこれで」



怜音はお姉さんたちに微笑んで、案の定お姉さんたちはうっとり怜音を見ていた。



はぁ…と私はため息をついて怜音を見た。