『じゃあ、また明後日からレッスンよろしくな』



「うん、こちらこそ」



てっちゃんとの電話を切った私は、夕日でオレンジ色に染まった空を見上げた。



言いようのない嬉しさに、私の胸はいっぱいになっていた。



電車にのり、アパートまでの道のりを歩いていると、黒のスポーツカーがアパートの下に停まっているのが見えた。



特に気にすることもなく、そのまま近づいていくと中から怜音が出てきて驚いた。