『よかったな…』


「うん…ありがとう」



『悔しいけど…お前はやっぱりうまいから、海外で活躍するやつだと思ってたからさ。お前を追って、俺もオーディション、受けようかな。イワンさんのバレエカンパニー』



「そ、そうだよ!受けてよ!てっちゃんなら受かるよ!」



私がそう言うとてっちゃんは笑って『またお前と一緒だけど、まあ、我慢してやるよ』と言った。



17年、苦楽を共にしてきたてっちゃん。



もし叶うのなら、これからも同じ舞台に立って、バレエをしたい。