『もしもし!』


「あ…てっちゃん」


『お前、もっと早くかけてこいよ!心配したんだから!』


「うん…ごめん」


『はぁ…』と電話の向こうでてっちゃんがため息をつくのがわかって、申し訳ない気持ちになった。


「てっちゃん…私…」



『うん…カズさんに聞いた』



「え?」



『ロシア、誘われたんだろ?』



知ってたんだ…



まあ、カズさんとは一緒に暮らしてるわけだから、知っていてもおかしくはないか…