舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜

「先生?今回、私じゃなくて奈々が金平糖の精なのはどうしてです?」



「え?!ええーと…それは投票の結果で…」



「あら、そんな投票いつあったんですの?誰が投票に参加したんですの?」



「それは…研究員から上の団員で投票して…」



優しい口調ながら、威圧感たっぷりに言うくららに圧倒された先生は、ぼそぼそと小さな声で言った。



「お前には金平糖の精は無理だろ」



奥からてっちゃんが着替えて出てきた。



シューズを持って私の隣に座りながら、呆れ口調でそう言った。