夢幻(むげん)【完結】



 ん? 誰か玄関にいる?

 誰だろう?



 そんなことを思いつつ、更に近づいてみた。

 遥は、一旦、止まり確認した。



 あれ?

 遼平と相田先輩……?

 何か緊急事態なのかな?



 玄関にいたのは、遼平と副会長でテニス部の先輩でもある相田先輩であった。



 とりあえず、挨拶しようっと。



 そう思い、再度、歩き出した瞬間、相田先輩が遼平にキスをした。