「これ?」

「そうそう。どうかしら?」

「ん~……じゃあ、これにする! 母さん、髪の毛セットして貰ってもいい?」

「はいはい、お手伝いしますよ」


 そして、ワンピースに着替え、母親に髪の毛をセットしてもらった。


「ありがと~。行って来るね」

「いってらっしゃい」


 遥は、ワクワクした気持ちで家を出た。






 そして、遼平の家に近づいてきた時、玄関に誰かいることに気がついた。