二日後、遥は、遼平の家へ向うべく準備をしていた。



 どうしよう?

 どうしよう?

 服どれがいいかな?



 ウロウロしながら、着ていく服をどれにするか迷っていた。

 そこへ母親がやってきた。


「あら、遥、今日は、遼平くんのところに遊びに行くんじゃないの?」

「そうだよ! でも、服どれにしようか迷っちゃって……。母さん、どれが良いと思う?」

「そうね~。遥は、淡い色がとても良く似合うから、これなんかどう?」


 そういって、母さんが指したのは、ふんわりニットのワンピースであった。

 薄いピンク色で、お気に入りである。