それからどのくらい経ったのかわからない。




 その時、白い影が見えた。

 近づいて見るとそれは人だとわかった。




 さらに近づいてみると……それは、遥だった。




「遥!!」




 遼平は遥を捕まえようと追い掛けるが、一向にその距離は縮まる事はなかった。


 それどころか長くなっているように感じる。