「遥! しっかりしろ! 今、病院に連れて行くからな!」 遼平は手を握り言うが、遥が握り返す事はなかった。 頭から血を流す遥。 辛うじて息をしている様だが瀕死の状態だった。 その後、遥は病院で応急手当てをされ、そのまま入院した。 あれから、三日三晩、遼平は、遥に付きっきりで看病していたが、遥は目を覚ます事はなかった。 事故による影響もなく、翌日には目を覚ますだろうと言われていたにもかかわらず、眠ったままだった。