遼平は、驚き目を見開いている。 目の前で起こった事が信じられない。 信じたくなかった。 何故、こんなことに……? 「遥? ウソだろ?」 遼平は、遥の顔を恐る恐る触る。 「寝てるだけだよな? そのうち、いつもの様に目を覚ましてくれるだろう?」 顔をなでつつ言う。 だが、それに答えてくれる人はいない。 「そうだよな、遥。こんなに温かいもんな……」