くるきら万華鏡



「背中痛くない?」


 私のすぐ横にドサリと長い身体を落として皆人くんが聞く。


 私たちはベッドと座卓の間に挟まれて、床の上に並んで横たわっていた。


 狭い隙間だから、かなり密着している。


 Hしちゃった後だけど、皆人くんの顔がこんなにも近くにあると、やっぱり私の鼓動は激しくなる。


 私は視線を逸らすようにうつむいて、


「うん。」


 とだけ答えた。


「こっちは?」


 何のことかと顔を上げると、皆人くんが顔の前で人差し指を下へ向けている。


「痛い。」


 正直に答えました。


 まだ下半身に鈍い痛みが残っていたから。


 でもこれは、ついさっき幸せに包まれた証… って、それは言わない約束。