くるきら万華鏡

 目の高さが、皆人くんとほぼ同じになったら…


 どうしよう… またキスしたくなってしまった。


 皆人くんの弱った心の隙間に入り込むような、そんな姑息なことしちゃ駄目だよね!?


 皆人くんは、そんなこと望んでないよね!?


 私の理性が、必死で警笛を鳴らしているのに、私の身体はそれを無視して動き出す。


 崩していた足を座りなおして正座し、両手を床に着いて、皆人くんの足の間に滑り込んだ。


 皆人くんの瞳が揺れた。


 目を閉じて顔を近づけたら、まだ届くはずのない位置で、皆人くんの唇が私の唇に触れて…


 いつの間にか皆人くんからのキスになっていた。