翌日、葉瑠と下らない話で盛り上がった後で、いつものように1人保健室に来た。
「また食ってる。」
浦田っちの机を借りて、1人お弁当を食べてるとアイツが来てそう言った。
『……。』
「無視かよ!」
私の後ろを通り、ベッドに向かう足音が途絶えると、ベッドが軋む音が聞こえた。
それからしばらくの間、保健室内に重たい空気が流れた。
ただ黙々と食べる私と、寝返りを打つ吐息と、錆びた鉄の軋む音が響く空気に耐えられ無くなったのか、しゃべりかけてきた。
「なあ、お前いつも1人でここにいんの?」
『……。』
「お前、俺のこと避けてる?」
『……。』
「…弁当うまい?」
『……。』
「無視、か…。
俺相当嫌われてんだな」
そう笑うアイツと、その日言葉を交わすことはなかった。
なのに翌日も、その次の日も、アイツは保健室に現れた。
「なあ、お前友達いんの?」
『……。』
「あ、そういやこの間すれ違った時、可愛い子と一緒にいたような…」
独りしゃべり続ける声に、頭の中でツッコミを入れてた。
思わず笑いそうになるのを堪え、訂正しようかと何度も思ったけど止めた。
「また食ってる。」
浦田っちの机を借りて、1人お弁当を食べてるとアイツが来てそう言った。
『……。』
「無視かよ!」
私の後ろを通り、ベッドに向かう足音が途絶えると、ベッドが軋む音が聞こえた。
それからしばらくの間、保健室内に重たい空気が流れた。
ただ黙々と食べる私と、寝返りを打つ吐息と、錆びた鉄の軋む音が響く空気に耐えられ無くなったのか、しゃべりかけてきた。
「なあ、お前いつも1人でここにいんの?」
『……。』
「お前、俺のこと避けてる?」
『……。』
「…弁当うまい?」
『……。』
「無視、か…。
俺相当嫌われてんだな」
そう笑うアイツと、その日言葉を交わすことはなかった。
なのに翌日も、その次の日も、アイツは保健室に現れた。
「なあ、お前友達いんの?」
『……。』
「あ、そういやこの間すれ違った時、可愛い子と一緒にいたような…」
独りしゃべり続ける声に、頭の中でツッコミを入れてた。
思わず笑いそうになるのを堪え、訂正しようかと何度も思ったけど止めた。