夜獣3-Sleeping Land-

「俺がやったる」

順々に組み合わせていく。

「へえ、説明書もなしによくできるわね」

アキラが感心したように横から見ていた。

「なんとなくこうやろっていう場所にくっつけたら、出来たわ」

銃を組み立てると、先ほどよりも大きめになった。

「デザイア、何故、私達に教えたんですか?」

「もう、どうでも、いいんですよ」

微笑みながら、目を閉じようとする。

僕は襟首を両手で持ち、宙へと引き上げる。

「相場、回復しろ」

「耕一さん?」

「さっさとしろ」

相場は渚の顔を伺っている。

渚は頷くと、相場はデザイアに向けて手をかざす。

「何を、するんですか」

「黙れ」

ある程度体が回復すると、地面へと放り投げる。

「現在のお前の星の情報を聞かせてもらう」

糧となる奴が星に来るというのなら、僕は更に鍛えなければならない。

「私が簡単に言うとでも思ってるんですか?」

デザイアが怪訝な顔を解く事がない。

「なら、再び僕の糧にるだけだ」

「耕一も素直じゃないな」

「渚」

アキラの言う事を流す。

「はい」

「王の場所を探れ」

「はい」

渚は目を閉じ、周囲を探り始める。