夜獣3-Sleeping Land-

しかし、銃撃以外の攻撃で石の兵隊が破壊されていく。

「何や」

更には矢が石を貫いた。

渚の隣に立っているのはアキラだった。

手に持っているのは石だろうか。

「まったく、心配かけさせて。この愚弟は」

石を投げるスピードを最大限すると、被弾した石の兵は貫かれる。

しかし、アキラの体にかかる負担は予想以上のはずだ。

隣の渚も弓を携えてるところを見ると、アキラが持ってきたのだろう。

「耕一さん、すぐ動けるようになりますから！」

その言葉の意味をすぐに理解する。

傍に立っていたのは、相場だった。

「渚の言う事でなければ、お前を助けはしない」

僕は何も言う事ができなかった。

感電に合うと予想以上に傷が深い。

相場が紅目へと覚醒する。

僕の体に触れると、傷がふさがっていく。

その間に、渚とアキラと孝二の三人は石の兵を食い止めるために攻撃の手を休める事はない。

僕は、能力を打てるほどに回復する。

しかし、大勢いる石の兵に大して攻撃が追いついていない。

デザイアを片腕で拾い上げる。

「孝二、死にたくなければ掴まれ」

「ああ」

孝二は俺の肩に捕まる。

「何をする！」

俺は相場を片腕で抱き上げると、相場が驚いた声を上げる。

「黙っていろ」

片足を勢いよく地面にたたきつけ、空気爆弾を爆発させた。