「これ以上、彼女を危険に巻き込むわけにはいかない」
相場は動こうとはしない。
予想は出来ていた。
僕は孝二の横を抜けて、外へと出る。
「勝算はあるんか?」
「必要ない」
「そんな考えじゃ、死ぬの分かってるやんけ」
「『奴』を殺すまでは、死なない」
「耕一さん!」
「渚、来い」
今の状況で渚を一人にさせておくのは危険だ。
相場がいるから安心などと安易な考えはしない。
僕の方が強いという確証はないが、能力の攻撃力は高い部類に入るだろう。
そして、敵は王と山女の二匹いる。
どちらかに狙われた場合、自分の身を守れるかどうかなど分かりきった答えが出る。
渚には利用価値はある。
だからこそ、まだ死なせるわけにもいかない。
「相場さん、その方の手当てをお願いします」
「渚、本当に行くのか?」
「すいません」
僕達は階段を下りて、道を歩いていく。
「デザイアの能力は何だ?」
「『減少』です」
「そうか」
攻撃力の減少。
防御力の減少。
生命力の減少。
用途は様々である。
相当な強さを秘めているといって良い。
これならば、王を倒す事も出来るだろう。
相場は動こうとはしない。
予想は出来ていた。
僕は孝二の横を抜けて、外へと出る。
「勝算はあるんか?」
「必要ない」
「そんな考えじゃ、死ぬの分かってるやんけ」
「『奴』を殺すまでは、死なない」
「耕一さん!」
「渚、来い」
今の状況で渚を一人にさせておくのは危険だ。
相場がいるから安心などと安易な考えはしない。
僕の方が強いという確証はないが、能力の攻撃力は高い部類に入るだろう。
そして、敵は王と山女の二匹いる。
どちらかに狙われた場合、自分の身を守れるかどうかなど分かりきった答えが出る。
渚には利用価値はある。
だからこそ、まだ死なせるわけにもいかない。
「相場さん、その方の手当てをお願いします」
「渚、本当に行くのか?」
「すいません」
僕達は階段を下りて、道を歩いていく。
「デザイアの能力は何だ?」
「『減少』です」
「そうか」
攻撃力の減少。
防御力の減少。
生命力の減少。
用途は様々である。
相当な強さを秘めているといって良い。
これならば、王を倒す事も出来るだろう。

