バイトを徐々にこなしていく。

後数分で、八時間が過ぎようとしていた。

渚の様子が、気になる。

宇宙人だからといって、身体面では強くはない。

昨日の奴等の動きを見れば、渚が敵う事はないだろう。

終わり間近でストーカーが入ってくる。

「先輩、おはようございます」

「おはようございます」

「先輩、暗いですよ。私が来たんだから、もうちょっと笑顔でもよくないっすか?」

「少し、静かにしてもらえないですか?」

ストーカーのせいか、今後の考えがまとまらない。

「他人行儀な事を言うのは止めて下さいよ。私は先輩の裸を見たんですから」

「黙れ、といっているんですが?」

両頬を片手で挟んで、話す事の出来ないようにする。

「へんはい、ひたい」

「以前、言った事を覚えてないのか?」

「女の子にそんな事したら、駄目だろ」

傍に寄ってきたのは、厨房で働いてる年上のマネージャーだ。

「この子、余計な事を口走るんで静かにしてもらっただけですよ。そう、だな?」

片手の圧を上げる。

「は、はひ」

痛いせいか、従うしかない。

「解ったな?」

耳打ちするように囁き、僕は手を離した。