休憩と鍛錬の繰り返しを行い続け、夕刻になる。

「ただいまー」

アキラがバイトから帰ってきたようだ。

「今日も疲れたーって、ご苦労さんだねえ」

アキラは廊下を通り過ぎ、汗を流すために風呂場へと向う。

今日の鍛錬が終了すると、アキラが風呂から出てくる。

「耕一も入りなよ。ずっとやってるんでしょ?」

アキラは短めの髪を拭きながら、片手にアイスを持っている。

「ああ」

僕も汗を流すために風呂に入る。

風呂を出た頃に夕日が沈み、夜が支配する。

渚は帰ってきていない。

「あ!耕一!」

お玉を持ったアキラが僕の元へ来る。

「何だ?」

「ごめん、ちょっと醤油買ってきてくんない?」

「必要ない」

「あんた、肉じゃがに醤油がないと物足りないどころじゃないわ」

「自分で行けばいいだろう」

「私は料理を作ってるの。ちょっとくらい察しなさい」

強制的に金を握らされ、僕はコンビニまで走ることになった。

コンビニに行く途中、渚の姿を見つける。

隣には同じ制服を着た、男子生徒がいるようだ。