「本当に、いいんですか?」
「何度も言うな」
「はい」
僕はコントロールパネルに設置された赤いボタンを押す。
「後は、待てば星にたどり着くはずです」
「そうか」
「星に到着すれば、アルカード街のアビスさんを尋ねてください」
「回りくどい事はしない」
「これだけは聞いてください。それが一番の早道なんです」
真剣な表情を崩す事はない。
「言いたい事はそれだけか?」
「あなたがそこまで決めた以上は、待ってます。あなたの事を」
画面がかすれ始める。
「余計な負荷がかからないように、これ以上のやり取りは出来なくなります」
「大体の事は分かった」
「はい」
返事と共に渚の画像は消えた。
起動音が船内に響き渡る。
さらに重力が体にかかり、震え始める。
体にかかる負荷が大きく気を失いかけたが、意識を保つ。
振動が次第に収まり完全に止まると音も止んだ。
外の風景もわからないが、たどり着いたのかもしれない。
船内の扉が一人でに開いた。
僕は、椅子から立ち上がり扉の向こうにある新たな世界へと足を踏み出す。
全ての始まりである雪坂渚を手に入れるために。
2012年6月9日-完了-
「何度も言うな」
「はい」
僕はコントロールパネルに設置された赤いボタンを押す。
「後は、待てば星にたどり着くはずです」
「そうか」
「星に到着すれば、アルカード街のアビスさんを尋ねてください」
「回りくどい事はしない」
「これだけは聞いてください。それが一番の早道なんです」
真剣な表情を崩す事はない。
「言いたい事はそれだけか?」
「あなたがそこまで決めた以上は、待ってます。あなたの事を」
画面がかすれ始める。
「余計な負荷がかからないように、これ以上のやり取りは出来なくなります」
「大体の事は分かった」
「はい」
返事と共に渚の画像は消えた。
起動音が船内に響き渡る。
さらに重力が体にかかり、震え始める。
体にかかる負荷が大きく気を失いかけたが、意識を保つ。
振動が次第に収まり完全に止まると音も止んだ。
外の風景もわからないが、たどり着いたのかもしれない。
船内の扉が一人でに開いた。
僕は、椅子から立ち上がり扉の向こうにある新たな世界へと足を踏み出す。
全ての始まりである雪坂渚を手に入れるために。
2012年6月9日-完了-

