「あなただってこの男には苦しまされたでしょう?」
僕から視線を逸らさず、相場に意見する。
「それで真理が手を汚す事は間違っている」
「相場さん、もう、遅いんですよ。すでに私の手は汚れています」
能力の緩む事がなく、隙は見せない。
「あの男が死ぬ事で、皆が幸せになるというのなら、私は自分の力で、あの男を殺します」
「それを望むのは真理だけだ」
いつのまにか、背後に止めてあった車の中から女が出てくる。
それは先ほど、事故で重体に陥った桜子だ。
相場が回復させたのだろうが、完全ではない。
「私は渚を最後まで裏切る事は出来ない。それは恩義にそむく事になる。だから、この男を生かさなければならない。それは、渚がいなくなったとしてもだ」
桜子が松任谷によろけながらも近づいていく。
「真理。私は、耕一のせいだなんて思ってない」
「あなたはこいつのせいで、苦しい思いをしたじゃない!」
「そうだね。でも、もう、いいの。この人は、この人なりに私に忠告してくれていた」
桜子に気をとられているせいか、能力の効果が薄まった。
指先が動く。
今の動揺、それは奴を糧にするチャンスとも言える。
揺らぎは、動揺は敗北を招く。
それを知らぬ者に、明日はない。
「邪魔は、するなと、言ったぞ」
僕はすでに打つ準備をおえていた。
「桜子、避けて!」
僕から視線を逸らさず、相場に意見する。
「それで真理が手を汚す事は間違っている」
「相場さん、もう、遅いんですよ。すでに私の手は汚れています」
能力の緩む事がなく、隙は見せない。
「あの男が死ぬ事で、皆が幸せになるというのなら、私は自分の力で、あの男を殺します」
「それを望むのは真理だけだ」
いつのまにか、背後に止めてあった車の中から女が出てくる。
それは先ほど、事故で重体に陥った桜子だ。
相場が回復させたのだろうが、完全ではない。
「私は渚を最後まで裏切る事は出来ない。それは恩義にそむく事になる。だから、この男を生かさなければならない。それは、渚がいなくなったとしてもだ」
桜子が松任谷によろけながらも近づいていく。
「真理。私は、耕一のせいだなんて思ってない」
「あなたはこいつのせいで、苦しい思いをしたじゃない!」
「そうだね。でも、もう、いいの。この人は、この人なりに私に忠告してくれていた」
桜子に気をとられているせいか、能力の効果が薄まった。
指先が動く。
今の動揺、それは奴を糧にするチャンスとも言える。
揺らぎは、動揺は敗北を招く。
それを知らぬ者に、明日はない。
「邪魔は、するなと、言ったぞ」
僕はすでに打つ準備をおえていた。
「桜子、避けて!」

