その時は,
まだ全然あんな風になるなんて予想もしていなかったのだった。


あたしには,
上級生に彼氏がいた
もちろん、
バレないように
まわりには隠していた。


あたしは、
新体操部で部活をやっていた。
ただひたすらに黙々と。


なかなか喋らない
並木くんが気になった。
なんか,
空気が気まずい。。。

この人は、
暗いのだろうか。
ただそれだけが
心の問いかけだった。



『あのー…』
「なに?」
淡白な返事しか返ってこない。



『いや、なんでもないよ…』



「ねぇ、俺なにもってけばいいの?」



『うーんっと…、これおねがい』



「あそ。」