青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜

―――――……………





私は樫家先輩と肩を並べて歩いていた。

日曜日に制服を着た男女が外を並んで歩いていると…………


…………何か勘違いされそうだ…………


目的地に到着するまでの間、気を利かせてくれているのか、樫家先輩が会話を作ってくれた。





樫家:
「桜庭………」

桜庭:
「はい……??」




樫家:
「顔の傷………大丈夫か………??」

桜庭:
「えっ………??」

樫家:
「痛々そうだ………」

桜庭:
「いえ……大丈夫です…………樫家先輩の方こそ昨日の……………その……………私が……………付けた傷の方は―――…………」




樫家:
「大丈夫だよ…………気にする必要なんかねぇーよ…………」

桜庭:
「すみません………」






そこで会話が切れてしまった。


しかし、そもそも目的地まではそう遠くないので、たったコレだけの会話でも十分間に合っていただろう…………







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