だから私は―――…………
桜庭:
「樫家先輩…………」
樫家:
「…………????」
私はブレザーの内ポケットにしまった茶封筒を樫家先輩の前に差し出した。
樫家:
「これは………??」
桜庭:
「……………」
きっとコレが…………
お姉ちゃんを一番喜ばせてくれる…………!!!!!!
桜庭:
「お姉ちゃんが………………死ぬ前に………………樫家先輩宛てに書いた手紙です……………」
樫家:
「ッ!!!!!!??????」
桜庭:
「今までずっと……………………この[拝啓:恋人へ]の手紙が誰に宛てて書いたのが分からなくて……………」
お姉ちゃんが…………
最後の最後まで「会いたい」と願っていた人が…………
誰なのか……………
桜庭:
「でも…………今なら断言できます……………コレは樫家先輩のモノです………………」
樫家:
「ッ…………」
樫家先輩はゆっくり手を伸ばし、封筒を受け取った……………
封を開け、中に入っている手紙を取り出し目を通した……………
樫家:
「……………」
桜庭:
「……………」
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