青柳高校生徒会補助役員!!〜下〜



栗沢:
「失せろ……橘……」

橘:
「栗沢………」


右手に果物ナイフ、左手に茶封筒という異様な出立ち。

栗沢はベンチに浅く腰掛け、少し俯いた姿勢でオレに言った。


栗沢:
「私を……独りにさせろ……」

橘:
「……………」


栗沢は悲しそうな顔をしていた。

この時、オレは栗沢に何か気の効いた励ましをした方が良かったのだろうか……??

だが、結局言葉は見つからず、オレは栗沢に、更に追い討ちを掛けるようなことを言わなければならなかったのだ……



橘:
「栗沢……最後にアンタに……1つだけ約束して貰いたいんだ……」

栗沢:
「……………」

橘:
「アンタや桜庭の味わった苦しみは……オレには到底計り知れない……でも……いや、だからこそアンタに頼みたい……!!!!」

栗沢:
「……………」




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