栗沢:
「…………………………………………………………………………………………………………………」
・・
栗沢は10分程してようやく読み終えたらしく、手紙を元のように折り畳み、丁寧に封筒の中に戻した。
橘:
「栗沢………」
栗沢:
「……………」
手紙を読み終えた栗沢は、ナイフを押し当てる右手のことなどスッカリ忘れて、うなだれるようなため息を付いた――………
栗沢:
「くだらない………」
橘:
「ッ…………」
栗沢:
「くだらないよ………明ぁ………お前は相変わらずだ………」
栗沢:
「お前はいつも………私の決心を引っ掻き回す――………」
橘:
「ッ…………」
――――……………


