栗沢は明らかに動揺していた。
栗沢:
「……見せろ……!!!!」
橘:
「あぁ………」
栗沢はオレの手から乱暴に封筒を奪い取ると、クリップを外し、中にある三つ折りの手紙を読み始めた。
栗沢:
「…………………………………………………………………………」
橘:
「……………」
手紙の内容は、文字数は少なく、たった数行しか書かれていない薄いものだった。
オレは読み終えるのに10秒も掛からなかったのだが――………
栗沢:
「…………………………………………………………………………」
橘:
「ッ…………」
栗沢は……
その短い文章に……
何度も何度も何度も………
目を泳がせていた――………
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