橘:
「オレは思うんだよ……栗沢……」
栗沢:
「……………」
橘:
「桜庭は本当は[復讐]なんて望んでいなかったんだって……!!!!」
栗沢:
「何………??」
橘:
「桜庭は『明』が死んだ苦しみから解放されいが一心で……少しでも自分の気持ちを楽な方へ逃がしたくて、悲しい気持ちを[復讐心]に代えて、自分を救おうとしていたんじゃないかって……」
栗沢:
「……………」
橘:
「桜庭にとって[復讐]ってのは、単なる[防衛反応]だったんじゃないかって……」
栗沢:
「……………」
橘:
「それは全部……桜庭の中の『心の闇』が元凶だったんだよ……だからアイツに罪はない」
栗沢:
「アッハハハ……!!!!!!」
栗沢は下らないと言わんばかりに笑い飛ばす。
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