橘: 「まぁ………別に遠慮しなくていいからよ……………適当にくつろいでくれ……………」 桜庭: 「………うん………」 オレはいつものように、部屋の明かりをつけて、ブレザーを脱いでハンガーに吊した。 橘: 「……………」 桜庭: 「……………」 やれやれ………… 今日はやたらと沈黙が続く日だな…………… 桜庭はと言うと、靴を脱いで部屋に上がったものの、特に何かをするワケでもなく、部屋の隅に立って少し俯いていた。