こんな状態で、それもこんなシチュエーションで……………
上目遣いでオレを見上げてくる桜庭を見て……………
「NO」と言えるだろうか………??
否。
寧ろ、言っていいのか………??
断る理由も見つからず、オレは桜庭を右腕に引っ掛けたまま、[青柳荘]の前まで来ていた……………
桜庭:
「橘って…………寮何だっけ…………????」
橘:
「まぁ…………色々と事情があってな……………」
桜庭:
「そっか…………」
特にそれ以上の会話をすることもなく、オレは桜庭を[104号室]に案内した―――…………
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