異様に殺伐とした空間……………


この[生徒会室]は、もはや修羅場と化したと言っても良いだろう……………





桜庭:
「ハァ……!!ハァ……!!ハァ……!!」


[桜庭 遼]の荒々しく、渇き切った呼吸の音だけが部屋に響く……………


橘:
(サク…………)





先程の[声]も異様だったが………

その容姿もまたヒドいものだった………………





いつもポニーテールに結られている長髪はぐしゃぐしゃにかき乱れ……………

顔の左半分の傷は、もはや瘡蓋のような痛々しい色に変色していた……………







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