橘:
「ハァ………!!!!ハァ………!!!!」
まだ間に合う………!!!!
急げば桜庭を止められる…………!!!!!!
早くしないと………………
アイツは本当に取り返しのつかないことをしちまう…………!!!!!!
橘:
(桜庭―――…………)
オレは懸命に走った―――…………
だが―――…………
右足に激痛が走った…………!!!!
体のバランスが横方向にズレる………!!!!
橘:
「ッ!!!!!!??????」
走る勢いを殺しきれずに、オレの体が右側の壁に叩きつけられた……………
橘:
(クッソ…………!!!!!!何でこんな時にッ……………!!!!!!)
以前、北陽高校の不良共に私刑された時に折られた右足……………
ギプスを外して間もない…………
正直、走れるような体じゃない…………
橘:
「クソッ!!!!!!!!!!」
栗沢は[コレ]も計算に入れて……………オレに足を狙うように指示したのか…………!!!???
橘:
「ハァ………ハァ………」
だけど……………
こんな所でへばってるワケにはいかねぇーんだよ……………!!!!!!
桜庭ぁ…………!!!!!!
_


