まぁ、オレがどんなに悩んだところで、答えが見つかるワケもなく……

オレはいつも通りの登校ルートを欠伸をしながら歩いていた。


どんなに考えを巡らせても明日はやって来る……

一高校生としての[当たり前]の毎日が始まるのだ。


橘:
「……………」


そんなことを考えながら、オレは[1年1組]の教室に入った――………





桂瀬:
「おっ!!橘、おはよう!!!!」


いつもと同じ、学級委員長の[桂瀬 翼]がオレに朝の挨拶。


橘:
「よぉ………」

桂瀬:
「ははっ……相変わらず素っ気ないなぁ……」



いつもと同じ……

今日もまた、当たり前の毎日が始まる。