橘:
「アンタらの言う“真実”ってもんは何だかわからない」
松戸:
「……………」
橘:
「オレは……桜庭の身に何かが起こって欲しくない……」
松戸:
「……………」
橘:
「オレが“真実”を知って、アイツのために何かが出来るなら――………オレはそう思う…」
オレには……
今のアイツをどうやって救ってやったらいいか分からない。
だけどオレは――………
松戸:
「……わかった……」
橘:
「はい………」
松戸:
「ただ言っておくぞ……??惣次の言った通り、これからする話は“事実”に過ぎない。本当の意味での“真実”には届かない……それだけは覚えておけ……」
橘:
「……………」
松戸:
「“事実”を聞いて……その先にある“真実”に手を伸ばすかはお前次第……いいな……??」
橘:
「はい………」
松戸:
「ならば……語ろう……」
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