ピンポーン……



古臭く古典的な呼び鈴が鳴り響く。


橘:
「……………」


さて……[松戸孝治]とは如何なる人物であろうか……??









???:
「はぁ〜い♪ちょっと待っててくださ〜い♪」

橘:
「ッ……!!??」


聞こえて来たのは若々しい女性の声だった。


???:
「は〜い♪お待たせしました〜♪」


門口から現れたのは……

年は20代前半くらいの若めの女だった。


???:
「え〜と……♪どちら様でしょうか〜??」


そう言って女は、小首を傾げながら満面の笑みで尋ねた。

その顔は……どことなく梨木さんに似ていた……


橘:
「あ〜の……すみません……ここ、[松戸孝治]さんのお宅で間違いありませんか……??」

???:
「ん〜…?あぁ〜、はいはい♪間違いありませんよ〜♪」


女はビシッと敬礼の仕草を見せながら冗談っぽく笑う。


橘:
「……………」



本当に似てるな……