オレは柚川さんとの電話が終わってすぐに図書館を後にした。 次の目的地は…… 橘: 「松戸……孝治……」 初めて聞く名前だ…… その人に会えば――………… 橘: 「……あと少しだ……」 あと少しでオレは…… 榊原さんや梨木さんが散々隠してきた“真実”に近づける……!!!! 一体、[それ]がオレに何をもたらすかは分からない。 だがオレは……オレの信じた[平穏]のためにッ……!!!! オレは柚川さんに教えられた住所を頼りに歩みを始めた――………