「もうおしまいっ、DVD見ようぜっ」


咲人はそう言って、勝手にDVDの用意を始めた。




「僕ももう飽きたぁー」


葵君は頬っぺたを膨らませ、あたしのベッドに倒れ込んだ。




「ちょっと休憩しよっか」


そう言って、流騎はジュースを一口飲んだ。




…みんな集中力ないな…。




「ねぇねぇ会長」


葵君はベッドに寝転がったまま、後ろからあたしの肩をトントンと叩いた。




「え?」

「会長の部屋って、会長の匂いだね」


……えっ?