「姫野様は旦那様方と小さい頃からの仲良しでございました」
執事さんが続きを言おうとしたが、パパがそれを遮った。
「続きは俺から話す。
…二十歳の成人式の帰りに俺達は集まり、酒を飲んでいた。
そん時は、みんな普通に会社に務めていて、別に金持ちでもなんでもなかった」
パパの場合、今も普通に会社に務めているけどね。笑
「それで、結婚や子供の話になって。
もしみんな子供が生まれたら、その子供達も仲良くなれるといいなって話をしてて……」
仲良くなる…。
あたしと、目の前の、うざったい4人組が……。
とてもじゃないけど、想像できない…。
「それで、せっかくだから、子供同士、結婚させよっかって話になって…」
パパはそこまで言うと、あたしを見て苦笑いした。