「お前…、笑うと可愛いんだな」


「あははっ……って、……えっ」


野萩の顔は赤く染まっていた。




い、今………。
なんと言った……?




「……可愛いって……」


あたしが、
可愛いって言った……?




「お前、いつもムスッとしてんなよ。
笑うとこんなに可愛いのに」


「………!!!」


…なっ……。




「……か、帰ります!さよならっ!」


あたしは急いでカバンをとって、教室を飛び出した。




あ……、ありえない…。