バケルト

「はいはい、話しは後で入っていいよ」と上杉が扉を開ける

教室に誰かが入るやいなやみんなが騒ぐ

キシノがその騒ぎで頭を上げるとそこには黒髪で金色の瞳をした背が私と同じくらいだぁ

「うわぁ、ヤバいの入ったね」とキシノが千夏に言う

「キシノちゃん興味ないて言ってたのにあるじゃん。かっこいいよねぇ」と千夏が言うとキシノが机から崩れ落ちそうになった。

「意味が違う」とキシノが呆れた顔で言う

「じゃあ自己紹介するから日向君」と上杉がその少年に言う

「はい、山口日向と言います。皆さんどうかよろしくお願いします」と日向が頭を下げる

「じゃあ、日向君は~」と先生が周りを見渡し「キシノの横に座って」とキシノの横の空いた席を人差し指で差した

キシノが「はぁ」と肩を落とした

後ろから千夏が「良かったね」と言うとキシノは千夏を睨んだ「何で?」

「山口日向と言います。よろしくお願いします」と日向が微笑んでキシノに言った

「あぁ、加谷キシノよろしく」とキシノが千夏に助けの合図を送るそれに気づいた。「私は、白木千夏です。よろしくお願いします」と顔を赤くして言った