私がなんでこんな変なのと関わってしまってんだ。あの日も雲一つ無い晴れた夜だった…

バ ケ ル ト
BAKERUTO

私は加谷キシノ、平山時高校1年


「キシノちゃん待ってよ」と早足で近寄る少女

「千夏、遅いよ」とキシノ

白木千夏。同じ平山時高校1年。彼女は背が私より低く髪が必ずはねている

「ごめんキシノちゃん。ねぇキシノちゃんは知ってる」千夏がキシノの前に出る

「知らない」とキシノが速答した

「早ゃ」と千夏が肩を落とすがすぐに大勢を直した

「聞いて、今日ね転校生が来るだよ。楽しみだなぁキシノちゃんも気になるでしょ」と千夏の目がキラキラと輝いていた

「私はパス。転校生って言っても、こんな田舎に普通来る?」

「もう本当は、キシノちゃん気になるくせに」キシノの肩をポンと叩く

「気にならない」とキシノが千夏に近寄る