「…………愛南なの?」 「うん…。」 失礼なことに、尚はあたしが愛南かどうかを確かめてきた。 「尚〜?どうしたんだよ。愛南も。」 そう言って、次は多樹が出てきた。 「愛南っ!?どうしたんだよ!その頭っ!」 「愛南の頭がどうかしたのか〜?」 部屋の中からは惟の言葉も聞こえる。 「とっとりあえず中入るぞ!話はあとだっ」 多樹がカミカミになりながらあたしを部屋の中に引っ張った。